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2008年1月24日 (木)

タクシー(後編)

どうしよう...

開かないように、手で支えているしかないか...幸い、カーブも少ないし...ちょっと手を添えていれば...

しかし、市街地に入ると、急にカーブが増えてきました。

右に左に揺さぶられ、両手で支えていないとドアが開いてしまう。体ごと外に飛び出してしまうかも...このまま、俺は異国の土になってしまうのか...

ダメだ。

「どうも、ドアに問題があるみたいなんだけど」

そう言うと、運転手は車を脇に停めました。ふう、もう大丈夫。運転手なら閉められるだろう。

...ところが、

いくらやっても、ぱたん...ぱたん...の繰り返し。そのうち、運転手もあきらめて「しっかり手で持って、離さないでくれ」と言って、再び車を発進させました。

そんなアホな。

「さいばー!」

また言ってる...あっ「シートベルト!」って言ったのか。シートベルトをすれば、体が飛び出すことはないな...

「前にもこんなことあったの?」
「いやー初めてだよ」

ほんとかあ...

そのまま30分、車は走り続けました。手の感覚がだんだんなくなって来ます。

神様!

もうダメだ...と思った時、上り坂の途中で車が停まりました。どうやらホテルに着いた模様。

手が震えてうまくお金が出せません。

「こんなこと初めてなんだよ」

ほんとかなあ...

料金、2ドルほど負けてくれました。

もう、どうでもいいよ...

ふらふらとホテルのフロントに向かいます。

1時間くらい後に、部屋の窓からホテルの入り口をのぞいてみたら、もうタクシーはいなくなっていました。

...あいつ、どうやって帰ったんだろう...

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コメント

ありえない結末にびっくりです!!
ドリフのコントじゃないんですしね。
2ドルの値引きだけーーangry

ドアにガムテープでも貼って帰ったのでしょうかね。

投稿: 清ん | 2008年5月14日 (水) 16時08分

いやーほんとに参りました...

あんなに本気で死ぬかも、と思ったのは、初めてでした...
(^^;)

投稿: Dai | 2008年5月14日 (水) 16時14分

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