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2008年11月17日 (月)

江分利満氏の優雅な生活

山口瞳著 「江分利満氏の優雅な生活

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子供の頃...気づくと、いつの間にか成人の日の新聞を楽しみにするようになっていた。偉そうなようで偉そうでない、年寄り臭いようで、実はそうではない、元気づけているようで、ちょっと哀しい...そんな言葉が毎年、載るからだ。静かにふんわりと心に刻みつけられる、魅力的な言葉...別に具体的に何がわかった、というわけではないけど、目の前が開けたような気がする言葉...それがサントリーの広告であり、「山口瞳」という有名な作家の言葉であると知ったのは少し後のことだ。

もう十代だったから、大人の説教など、この世で一番嫌いなものだったはずだ。でも、一見、説教風の山口氏の言葉にはどうしようもなく惹かれた。なぜか、と今、考えてみると、氏がおそらく「自分に説教をする資格などない」と自覚していたからではないか、と思える。いや、客観的には名の通った作家なのだから、資格があると言えばあるのだが、それでも、当人はそう考えていたのだと思う。年齢を重ねたから、その分、見えてくるものはある、しかし、それは自分が偉いからではなく、それだけの時間が経過したからだ、自分も若いときは何もわかってはいなかった...そういう気持ちが言葉から自然に伝わってきていたのではないだろうか...。上から価値観を押しつけるのではなく、自分が見てきたものを、ただ、こうだったよ、と知らせてくれる...それは、先が見えずに不安な身にはありがたいことだったろう。

本書の主人公、江分利満氏は、"Everyman"というだけあって、一見、どこにでもいる、平凡なサラリーマンである。どちらかというとさえない人。でも、今まで歩んできた人生は決して平穏無事、というわけではなく、内外に色々な問題を抱え、波瀾万丈、とも言える状況の中、なんとか「どこにでもいる、なんでもない人」の地位を守り続けている人である。でも、考えてみれば、それはみな、多かれ少なかれそうではないか。平均的な人、なんて一体どこにいる。実はめったにいないのではないか。だから、逆に、江分利満氏は"Everyman"氏、ということになるのだろう。それから、古き良き時代なんていうのも、どうやら幻想らしい...昭和30年代が舞台の本書を読むとよくわかる...人間をやるのはいつも大変なのだ...きっと。

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貸本屋...

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誤植があれば必ず発見してしまう...嫌な人だね...

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もてない江分利さん...まあ、もてる人の方が少ないわけだし...

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つい最近、同じようなことを書いた記事を見たような...この時、「新しいタイプ」って言われてた人が書いてたりして...

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25歳で最古参...このあたりは随分違う...

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同じような人、いたいた...同じじゃん...

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コメント

この表紙のイラストは、もと 
元街小学校PTA会長の
柳原良平さんでは?
絶版ですが「良平のヨコハマ案内」
に、山口瞳さんとの交友のことも
書かれていたと、記憶しております。

もしかして、この本
ネタのご予定が、あったのなら
ご勘弁を。

投稿: タイザン | 2008年11月19日 (水) 00時29分

ええ、そうです。名コンビですよね!
(^0^)/

いつもコンビを組まれていたので、子供の頃は、例のアンクルトリスを山口氏だと誤解していたんです...
(^^;)

柳原氏はご近所さんなんですよね(言うまでもなく、面識があるわけではないですが)。街のあちこちに柳原氏の絵が飾ってあります。見る度に嬉しい気持ちになります。
(^^)

投稿: Dai | 2008年11月19日 (水) 00時52分

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