復活
ええっと、なんの前触れもなしに復活です。
「アホ」と「かしこ」の定義は色々だと思うのです。ここでは仮に、こう定義しましょう。
・アホ
頭の中に「世界のモデル」があり、そのモデルを現実世界と同一視している。また、そうしている自覚がない。
・かしこ
頭の中に「世界のモデル」はあるが、そのモデルはあくまで便宜上のものであり、現実世界とは大きく違っていることを認識している。モデルは絶えず修正せねばならないと思っており、実際、ことあるごとに修正する。
「世界のモデル」は、通常、非常に精度が高く、それを基盤に物を考えていても、さほど支障はありません。しかし、時折、モデルの外にあるような異常事態(本当は異常なんてどこにもないのだけれど、モデルから外れているという意味で異常)が発生します。その時、
・アホは、咄嗟に「ありえない」「ひどい」と思う。今までは(自分の若い頃は)そんなことはなかった、と思う。そして、長く生きるほど、当然、異常事態を多く体験するので、アホには世界が悪化しているように見える。ついには「世も末だ」と言い始める。
・かしこは、「あ、やはりモデルには不備があったな、なるほどこういうことも起きるのか...」と学びはするが、世界が悪くなったとは思わない。良くなったとも思わない。単に自分の認識不足を再確認するだけ。
ややこしいのは、アホの方が思考の時間が短くて済み効率的だということだ。しかも、大きな異常事態が生じない限り、さして不都合はない。かしこはいちいち細かく考える分、どうしても非効率となり、行動が遅れる。
そして、アホの方が数が圧倒的に多い。世の中はアホが動かしている。かしこが功を奏するのはよほどの異常事態においてのみである。しかも、かしこの一握りだけが活躍できる。
ただし、かしこは退屈をあんまり感じることなく生きていけるという長所もある。アホには認識できない小さな差異に気づくので、何を見ても聞いても新鮮。
アホとかしこが仲良くできるといいんやけどね...
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コメント
きゃー!再開嬉しいですヾ(*´∀`*)ノ
「かしこ」って一度言われてみたいです。関西弁で褒められるの、憧れます。「シュッとしてる」も一度言われてみたい!
本筋と違うことばかりコメントしてみました^^;
投稿: くまぼぼ | 2016年3月11日 (金) 07時16分
ありがとうございます(^0^)/
そうですねえ。「かしこ」は関西弁ですね。複雑なのは、
「アホ」で「シュッとしてない」方が時に良かったりする、ということですねえ(^^)
投稿: Dai | 2016年3月11日 (金) 07時35分